私は妥当株価を次のように計算しています。
①事業価値の算出
②非事業資産価値の算出
③上記①②の和を求める
④上記③から有利子負債を控除
いわゆるDCF法の企業価値算出を念頭においたものですが、
3000銘柄を超える上場企業を対象とする
第一段階のスクリーニングでは、
次の式で簡易的に価値を求め
その後、詳しく財務諸表を分析することにしております。
現在私が利用している公式は、
(今期予想経常利益×0.58)/0.07+償却対象資産額×0.7
+現預金+投資その他の資産-有利子負債
です。
今期予想経常利益×0.58は法人税調整後の利益額
0.07は、フリーリスクレート0.02に株式リスクプレミアム0.05を
足し合わせたもの、
償却対象資産は今後費用計上でき、この分の利益は
そのままキャッシュとして得られるのでこれを合わせます。
0,7を乗じているのは、この分のキャッシュは、
すぐ得られるものではなく、将来の営業キャッシュフローから
得られるものでありますから、その時間価値分を割引いて計算しています。
ここまでが事業価値であり、これに現預金と非事業性資産である
投資その他資産をを足し合わせ、有利子負債を控除して
株主帰属企業価値を求めています。
当然最終的に売買を判断するときには、より深く見るわけですが、
ファーストスクリーニングはこの式で行っています。
東証一部大型企業の場合、これで算出するとかなり多くの企業が
この値に近い時価総額を付けていることが確かめられると思います。
*利用すべき割引率が異となる業種の企業や、素材株などの循環銘柄、
資産含み益が莫大で、時価と簿価が大きく異なるような
企業は別の算出式が必要でまたお話させて頂きたいと思います。
子持ちパパ様お便りありがとうございます。
割安に放置されている企業が
上昇するには、
なんらかのきっかけが必要です。
それは、業績発表により市場参加者の多くが
その企業の価値が拡大過程にあると確認した時や、
市場全体の株価トレンドが強くなった時です。
この上昇のタイミングを完璧に捕らえ
投資できれば投資効率は最高に上昇しますが、
これは基本的に不可能な事であり、
提灯買いは損失を積み上げる最も危険な買い方だと考えています。
価値が拡大過程にあり、明らかに株価が価値を下回っている状態であれば
年に何度か訪れる、業績発表時や強気相場のタイミングで
株価は本来の価値に戻ります。
メールマン様
小生著書をお読みいただきまして誠に有難うございます。
株価算出のための妥当PERについては、
現在私は7%で計算しています。
これは円建て無リスク資産利回り(10年国債)が約2%であり
これに株式リスクプレミアム5%を足して、割引率7%で計算しています。
長期的には国債利回りは、その社会の期待成長率と期待インフレ率の和と
同水準で推移しますから、日本の場合は無リスク資産利回りは
今後も現在の水準2%前後で推移すると思います。
国の政策的にも、これよりも高い水準に金利が上昇するようには
させないでしょう。なんたって700兆円の借金がありますからね(恐)
余談になりますが、今回郵政法案反対議員の自民党復党が
決まるようですが、安倍総理には財政再建・構造改革路線を
推し進めて頂きたいところです。
メールマン様、妥当PER算出表をエクセルにて送付させて頂きます。
よろしくお願いします。
りょう様、ブックスタマ社長様
激励と質問頂戴しありがとうございます。
頂いた質問について触れたいと思います。
タマ社長様からご質問いただいた通り、
期待成長率を算出するところは、
定性分析の結果から総合的に求めるものなので
極めて難しいところです。
私はこれを算出するに当り、
企業が属する業界の成長余力
企業の成長源泉力
増収によってもたらされる利益率の上昇
を中心に分析し判断しています。
この点についての回答は上記のようになるのですが、
それではスッキリされないようであれば、
現在の収益水準で価値を算出し、それ以上の価格では買わない
という風にされてはいかがかと存じ上げます。
多くの成長企業の株価は一般的にボラティリティーが非常に高く、
相場が良いときには、高い成長性を織り込んだ価格に、
悪いときには、ゼロ成長を前提としたような価格が付くことがあります。
成長の可能性がきわめて高い企業であれば、
このゼロ成長価値(今日の収益水準から算出される価値)の
株価水準を買いの目安とされてはいかがかと思います。
>しょ様
コメント頂戴しありがとうございます。
私の読解力不足のためか、どのような企業の価値算定に
ついてお答えすれば良いか、ちょっとわかりません。
ごめんなさい。
どのような企業について言われているのか具体例を挙げて頂けると
返答できるかもしれませんので、よろしければご返事下さい。
前回の投稿から随分時間が空いてしまい申し訳ございません。
さて企業価値算定についての話をさせて頂くということでしたが、
まずその前に私の投資すべき銘柄の選定のプロセスを話させて頂きます。
基本的には3段階のスクリーニングを経て
銘柄を選んでいます。
①全銘柄を対象に財務諸表から簡易的に価値を評価し
基本的に株価と比較し3割以上安い銘柄をピックアップ
(何割以上価値が株価と比較し安いときに買うかは、各企業の期待成長率で異なります)
②①の銘柄のうち業績が現在拡大過程にある、
もしくは現在ボトムにあり近い将来(12ヶ月以内)に反転が期待できる銘柄を選ぶ
③ポートフォリオの中で特定業種の投資比率が過度にならないか、
また今後の景気推移や全体の株価水準から市場がどのように動き
個別株がどのような影響を受けるか等をチェックします。
最終的に全ての項目がOKであった企業に投資を行います。
これが私の投資銘柄選択のプロセスです。
次回からは本当に価値算定について触れさせて頂く予定です。
よろしくお願いします!!(^^)
avexfreak様、拓也様
コメント頂戴しありがとうございます。
さて、今日から数回私の投資手法について
ざっくりお話させて頂きたいと思います。
私の投資手法は、一言で申しますと
株主に帰属する企業価値を算定し
それが株価と比較し安ければ買い、
高ければ売る(空売り)というものです。
利食いは株価が価値の水準に至れば
行います。
株を買うときの価格は、
価値と比較し30%のディスカウント
理想的には50%欲しいところです。
(50%のディスカウントとなると、
市場の効率性が高い大型株では、
ほとんどなくなり時価総額100億円以下の
小型株になるのが大半ですが…)
では、価値はどのように算定すべきなのか?
基本的に株主帰属企業価値は、
その企業が将来得うるキャッシュフローの総和と
事業に使用していない資産の合計が企業価値となり、
そこから有利子負債や未払い税金を
控除した値となります。
この株主帰属価値の一株当りの値が
株価より30%以上安ければ、買いの候補となるわけです。
次回はこの価値の算出について実例を挙げながら
書かせて頂きたいと思います。
始めまして。
本日よりこちらのブログの執筆を始めさせて頂きました
田久保龍と申します。
現在、投資顧問ビジネスを経営させて頂いております。
こちらのブログでは、株式市場、企業、経済についての
私の雑感を稚拙ながらも書かせて頂こうと考えております。
皆様方と意見交換をし、叱咤激励を頂くことにより、
共にこれらの分野の見識を深めていくことができれば幸いと存じます。
どうぞ、今後末永くよろしくお願い致します。